ネットショップ・ECサイトのSEO対策でアクセスを上げるには
よく「SEO対策」という言葉を聞いたことがあるかと思います。今日はその「SEO」について学んでいきましょう。
SEOとは
「エス・イー・オー」と呼び、「検索エンジン最適化(search engine optimization)」の頭文字です。
Yahoo! や Google 、bing などの検索サイトの検索結果の表示(「SERPs」(サープス)=検索結果一覧ページのこと)で、上位表示するための対策のことです。
要は、検索サイトで見つけてもらいやすくして、ショップに来てもらうために何かをすることです。
検索結果には、自然検索(オーガニックサーチ)と呼ばれる部分と、検索連動型広告(リスティング広告)の2つに大きく分けられます。↓下記の検索結果の画像参照
みなさんもインターネットで探し物や買い物をする時に、Yahoo! や Google などの検索サイトを使っていると思います。
最近の統計によると8割位の人が検索エンジンを使って、インターネットで情報を探すというデータがあります。
似て非なるもの!?Yahoo!とGoogleの関係
みなさんは検索するときにどちらを使っていますか?
日本で検索エンジンといえば、Yahoo! と Google の2つが特にシェアが大きいですが、日本人の6割が Yahoo! で検索をして、Google を使っている人は4割弱のようです。
しかしこれはパソコンに限った話で、近年急速的に普及が広がっているスマホでは Google で検索している人が多く、PCかスマホかでシェアに差が出ています。
また性別で見ると、女性はYahoo! 検索、男性はGoogle で検索する人が多いという傾向もあります。
ここでも、「うちのショップのペルソナはどうやって検索しているだろうか?」と考えるようにしてみてください。
次に、Yahoo!とGoogleで
「検索順位に違いはあるのか?」「順位を上げるための対策は別々にしなければいけないのか?」
について考えていきましょう。
現在では、検索結果の順位は、Yahoo! も Google もほぼ同じです。
Yahoo!JAPANは、YSTと呼ばれる検索エンジンアルゴリズム(検索順位を機械が決めるルールのようなもの)を使っていましたが、2010年から Google のものを使っています。
(余談ですが、米国Yahoo! も今後 bing から Google に変更予定のようです。)
Google は、画像検索や地図、YouTubeが検索結果に表示されたりするのに対して、Yahoo! はYahoo!ニュース、Yahoo!ショッピングやNAVERまとめの結果などの結果が入ってくる場合もあるため、1~3位くらいは順位に違いが出てきますがほぼ同じと考えてOKです。
また、2015年4月21日よりスマートフォンでは、スマートフォンでの見やすさに最適化されたサイトが上位表示されるようになってきています。
自然検索1位とリスティング1位ではクリック率に3倍の差が!
あなたが探し物や買い物をするために検索サイトで検索したときに、検索結果として表示された中で、自然検索とリスティング広告などのどこを見て、どこをクリックするでしょうか。
次の表は、検索結果の1ページ目に表示されたときにどこがクリックされるかの目安です。
自然検索のクリック率 | リスティング広告のクリック率 | |
---|---|---|
1位 | 15% | 4.5% |
2位 | 10% | 1.8% |
3位 | 7% | 1.5% |
4位 | 5% | 1.1% |
5位 | 5% | 0.9% |
6位 | 2% | 0.7% |
7位 | 2% | 0.6% |
8位 | 2% | 0.5% |
9位 | 1% | 0.5% |
10位 | 1% | 0.5% |
参照元:検索結果のクリック率(CTR)の目安(SEO in Philadelphia)
みなさんも検索しているときに、表示された検索結果の上から(1位から)順にクリックして、各サイトを見に行くという経験があるかと思います。
上位に表示される方がクリック率が高い(クリックされやすい)ということは想像がつくと思います。
リスティング広告の表示のほうが検索結果の上や右側に表示されるのに、自然検索よりもクリック率が低いことが分かります。
これは、日常生活で「検索」が身近になったことで、検索への経験則から「あ!これは広告だ」と思って無意識のうちに飛ばして自然検索の表示を見に行く人が増えていることが原因です。また、以前と比べリスティング広告を出す企業が多くなり、広告量が増えていることがその背景にあると考えられます。
検索順位は誰が決めているのか?
検索結果の順位を決めるのは、Google のロボット(クローラーと呼ばれる機械)がインターネット上のサイトを巡回して、検索エンジンアルゴリズムを元に「どのサイトをどの順番で表示するか」を決めます。
検索エンジンアルゴリズムってどうやって決まるの?
というルールは公開されておらず、誰も知ることができません。
ただ、 Google の8割が広告収入と言われており、検索している人(検索ユーザー)が探しているものを適確に表示することを目的にしているため、検索している人が探している(「困っている!」)ものを表示したいはずです。
あなたがもしも Google のロボットだったとしたら?
友達にお勧めの店や映画、本を聞かれたときに、おすすめする理由があるはずです。
以前までは、サイトにリンクを貼る、検索にひっかかりやすいようにキーワードを登録するなどの方法が言われてきましたが、
現在は、Google のロボットも人間に近づいてきて、より有益な情報を検索ユーザーに提供できるようになってきています。
つまり、
お客さんのことを考えて、ショップを作っていれば、Googleの方針に左右されずに自ずと、結果として上位表示されてくる
ということが言えます。
こちらを踏まえた上で、
具体的なSEO対策に入っていきましょう。
今日はここまでです。