ECサイトを運営する上で、お客様の購買体験を向上するためにはどんな方法があるのか？広告やWebサイト上のコミュニケーション以外にも何か取り組めることはないか？など悩まれている方は多いのではないでしょうか？
ECサイトが成功するためには、商品の品質だけでなく、その商品をどう届けるのかも重要なポイントになります。そこでリアル店舗がないECサイトで取り組めるのが「梱包資材」です。
本記事では、既製品ではなくオリジナルで梱包資材を作成するメリットについて解説していきます。
ECサイトでこそ重要な「梱包資材」をオリジナルで作成するメリットを解説
2023.07.18
目次
- オリジナルで梱包資材を作るメリット１「ブランド強化」
- オリジナルで梱包資材を作るメリット２「商品の保護」
- オリジナルで梱包資材を作るメリット３「オペレーションや配送コストの削減」
- オリジナルで梱包資材を作るメリット４「サステナブル」
- オリジナル作成の前に考えておきたいポイント
オリジナルで梱包資材を作るメリット１「ブランド強化」
１つめのメリットは「ブランド強化」です。
オリジナルの梱包資材は、商品のブランドイメージを反映できます。ロゴやデザインで、商品を受け取るお客様にブランドの存在感や世界観をアピールすることができるのです。実際に手に触れる最初の瞬間にオリジナルデザインの資材を届けることで、開封時の喜びやワクワク感などを演出できます。
特別な開封体験は、商品の機能価値だけでなく情緒価値を付加するのでお客様の「ファン化」を促せます。これによってリピート購入や他商品の購入など、お客様のLTVを伸ばすことができます。
また、特別感のあるデザインはUGC（ユーザー生成コンテンツ）として、お客様によってSNSでシェアされれば拡散効果も期待できます。
実際に購入した方の生の声なので、信頼感のあるコンテンツとして拡散されます。また、企業アカウントの運営工数や広告費をかけずにできるので、費用対効果の高いブランディングと言えるでしょう。
オリジナルで梱包資材を作るメリット２「商品の保護」
２つめのメリットは「商品の保護」です。
オリジナルの梱包資材を作ることで、商品の保護が容易になります。サイズや仕切りを商品に合わせてピッタリの設計で行うことで、運送中に損傷や破損を受けるリスクを最小限に抑えることができます。
また、商品の重量に合わせた厚みの素材を選定する、冷凍品であれば撥水加工を施すなど、素材や加工の選定で商品の保護を確実にしていくことが可能です。
オリジナルで梱包資材を作るメリット３「オペレーションや配送コストの削減」
３つめのメリットは「オペレーションや配送コストの削減」です。
オリジナルで梱包資材を作るとなると、既製品よりも資材自体のコストは上がってしまうケースがほとんどです。しかし、視点を物流全体に広げるとオリジナルで作成することで削減できるコストも多いのです。
例えば、倉庫での組み立てコスト。サイズの合っていない既製品で発生する緩衝材の詰め込み作業や、梱包時に必要となるテープの貼り付け作業など、一つ一つは数十秒でもロットが大きくなるほどトータルで相当な時間がかかります。また、サイズオーバーな配送箱で配送費が余計にかかっているケースもあります。
効率的な積載や配送が可能になるサイズで設計を行ったり、テープが不要な形状にして組み立てを容易にするなど、物流全体を通してコスト削減や効率化を図ることが可能です。
オリジナルで梱包資材を作るメリット４「サステナブル」
４つめのメリットは「サステナブルな取り組みに繋がる」です。
オリジナルの梱包資材を作ることは、環境への配慮に繋がります。例えば、サイズオーバーな既製品からピッタリサイズの梱包資材に変更することで、素材の使用量や緩衝材の量を削減できます。
また、素材自体を環境配慮が可能な植物由来のインクにしたり、FSC認証を取得している工場で製造することも可能です。このマークを資材に印刷すれば、お客様へも取り組みが伝わり企業イメージや信頼感のアップにも貢献するでしょう。
オリジナル作成の前に考えておきたいポイント
４つのメリットを紹介いたしました。
では、いざオリジナルで梱包資材の作成に乗り出そうというとき、何に気をつけて進めていけばよいのでしょうか？満足のいく梱包資材を作成するために事前に考えておきたいポイントをご紹介します。
１）叶えたい顧客体験
パッケージはブランドイメージに大きく影響します。ターゲット層の好みやニーズを考慮して、ブランドイメージが最大限に伝わるデザインをイメージしておくことが重要です。それによって、梱包資材の形状や素材、印刷手法なども決まってくるでしょう。
２）実現したい仕様
商品の保護、鮮度保持、輸送時の安全性などの観点から、具体的に実現したい仕様の要件を洗い出しておくと良いでしょう。工場によって得意な資材の種類や加工方法は異なるので、事前に洗い出しておくことでスムーズに進行することができます。
３）予算
実現したい顧客体験や仕様があっても、それらを全て叶えようとすると、予算オーバーになってしまう場合もあります。デザインの複雑さや素材の選択はコストに影響するため、予算内で最適なバランスを見つけましょう。
まとめ
オリジナルの梱包資材は、お客様に商品やブランドのファンになってもらうだけではなく、商品保護、オペレーションや配送コストの削減、サステナブルなど、様々なメリットがあります。
EC事業をさらに成長させるために、オリジナル梱包資材の作成を検討してみてはいかがでしょうか？
EC運営代行ではオリジナル資材作成サービスもご紹介しています。お気軽にご相談ください。
