ネットショップが個人レベルでも簡単に開設できる時代になり、プロ・アマチュアを問わず、個人クリエイターが製作したアイテムを販売できるサイトが増えています。ここでは、オリジナルアイテムを販売するのに適したネットショップやサービス、また新たなサービスとして注目を浴びる「SUZURI」についても解説していきたいと思います。
目次
個人クリエイター向けのネットショップ選び
- ハンドメイド作品の出品に適したECモール
- 簡単に制作できるASPカート
- オリジナルアイテムの販売を可能とする「SUZURI」
- まとめ
○個人クリエイター向けのネットショップ選び
「オリジナルアイテム」を制作するような個人クリエイターがウェブ上で「売り場」を確保するにあたって、どのようなネットショップ(ECサイト)が向いているのでしょうか。現在では、ハンドメイド商品専門のマーケットプレイス(ECモール)や、簡単にサイトを開設できるASPサービスがあるので、売りたい商品の特性やビジネスの規模、販売や制作に割ける時間やコストから考えていきましょう。
●ハンドメイド作品の出品に適したECモール
手芸やクラフトなど、手作り作品を意味する「ハンドメイド作品」。空いた時間で、自宅でできる副業としても注目を浴びていますが、その「売り場」を個人で開設するハードルも今は非常に低いものとなっています。
ハンドメイド作品を専門に出品・販売を行うサイトでは、minneやCreemaが知られています。minneは、65万件以上の作家・ブランドが活動するハンドメイド専門のマーケット(ECモール)。サイトに集まる訪問者も、ハンドメイド商品に対する興味や購買意欲が高いため、商品への評価がそのまま売上に繋がりやすいという利点があります。様々な店舗が集まるモール形式なので、サイト作りも最低限で済むほか、配送や決済方法も複数用意されているため、ハンドメイド商品の制作に時間を割きたい、販売に手間を取られたくない方にはおすすめです。
同じくCreemaも、多くの作家が参加するハンドメイドマーケットプレイス。まずはこのようなサイトに登録して商品を出品し、作家や自身のブランドの名前を売るのもひとつの手と言えるかもしれません。
●簡単に制作できるオリジナルネットショップ
オリジナル商品の生産体制がある程度整い、売上の見込みが立つようになれば、上記のようなECモールのほかに、独自のネットショップを開設することも検討しましょう。プログラムの知識がなくても簡単に開設できるASPサービスは多く展開されており、中でも、BASE、STORES、カラーミーショップなどは、コストを抑えて開設・運営することが可能です。こうしたASPカートの弱点は、単体ではどうしても集客力に欠けること。ただ、SNSを巧みに活用すれば、知名度や集客を飛躍的に向上させることができ、売上も確保できます。商品の質だけでなく、販売体制も含めて独自に管理し、リピーター(ファン)作りを積極的に行うのであれば、訪問者・注文者と直接やり取りできるASPサービスへの移行を考えても良いかもしれません。
ネットショップ開設やキャッシュレス決済も取り扱う「STORES」
●イラストや写真を「グッズ」にできるサービス
ハンドメイド作品を制作するにも、時間とお金がかかります。また、作品を売るには在庫を用意しなければならず、その管理の手間や、在庫の保管場所を確保しなければなりません。イラストを描いたり、写真を撮影するのは好きだけど、グッズ展開まではなかなか……そんな人には、自分だけのオリジナルアイテムを作成できるSUZURIがあります。
オリジナルデザインをグッズ展開できる「SUZURI」
「SUZURI」は、Tシャツやスマホケースなど、すでに用意されている41種のアイテムに、自分で描いたイラストやデザイン、写真などをプリントできるサービスです。通常、Tシャツなどを制作するには印刷業者に依頼し、最低50着単位で発注をする必要がありました。ところが「SUZURI」では、スマホを用いてイラストや写真を送れば手軽に制作できるシステムとなっており、1点から注文・受注できます。ベースとなるアイテムも、「ビッグシルエットTシャツ」、「ビッグシルエットスウェット」など、トレンドをおさえたものが用意されているのも特徴。ほかにも、ノートやサンダルといった意外なものまで作ることができます。在庫のリスクがなく、また販売価格から原価・振込手数料が引かれたものが利益となる仕組みのため、オリジナルアイテムの販売という意味ではもっとも気軽にはじめられます。事前に実物をチェックできなかったり、テンプレートに合わせた制作となるため細かな部分に手は入れられませんが、まずデザインやイラストだけでも商品化したいと考える方にはおすすめです。
●まとめ
ハンドメイド商品やオリジナルアイテムの販売は、特別な許可が必要でない衣類や文具、アクセサリーなどのジャンルでは気軽にはじめられます。ます。ウェブ上での販路も、販売方針やその規模、サイトの特性・特徴に合わせて多くのサービスから選ぶことが可能です。また、本業での展開を考えるなら複数のサービスを使って同時に展開するやり方もひとつの手段です。状況に応じ、自分と商品に合ったサービスを選んでいきましょう。
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