ネットショップで扱っても良い商品かどうか、の判断はネットショップ開設者なら誰もがはじめに直面する問題のひとつです。商品数が多く、何でも取り扱いができるように感じてしまうネットショップですが、中には注意して扱わなければならない商品も存在します。
そこで今回は、ネットショップを開設する初心者を対象に、ネットショップで扱える商品と取り扱いに注意しなければならない商品について詳しく開設していきます。
目次:
ネットショップで扱える商材
ネットショップで扱ってはダメな商材
ネットショップを運営するにあたって気を付けたい商材選び
まとめ
○ネットショップで扱える商材
通常ネットショップ運営で扱われているジャンルには、
- 衣料品、ファッション小物
- キッズ、ベビー関連グッズ
- 食品、スイーツ、ドリンク
- 生活雑貨、日用品、キッチン用品
- 雑誌、書籍
- インテリア、寝具
- ゲーム、ホビー
- コスメ
- 医薬品
- 家電、PC関連
- スポーツ用品
- ペット、植物
- 工具
- その他サービス関連
といったものがあり、非常に幅広い商品が販売されています。
中にはカウンセリングサービスや占いといったジャンルも出品されており、鑑定書やカウンセリング結果シートを商品として納品する個人や業者も存在します。
○ネットショップで扱ってはダメな商品
ネットショップでは幅広いジャンルの商品が販売できる一方で、販売が禁止されている商品も存在します。たとえば、
・法律で販売や所持が規制されているもの
薬物、、医薬品、健康食品、ワシントン条約など各条約・法令で取引が禁止されている動植物、盗品など
・公序良俗に反するもの
盗撮・アダルト商品、殺人やテロなど犯罪を誘発する商品、暴力団やテロ組織などに関連する商品など
・悪用される危険があるもの
免許証、パスポート、健康保険証、パスワード、会社のID、制服など
・商品に関する契約で譲渡や転売が禁止されているもの
クレジットカード、キャッシュカード、デビットカード、証券口座、携帯電話など
・権利や利益を侵害するもの
偽ブランド品、模倣品、違法コピーされたDVDやCD、無許可で作られたタレントグッズ、他人の名誉を毀損するものなど
・使用期限の切れたもの
消費期限の切れた食品、使用期限の過ぎた医薬品や化粧品など
といったものは、基本的に取り扱いが禁止されています。
このほかにも法律上取り扱いに注意しなければならない商品や、販売にあたって許可証や資格の必要な商品もありますので、出店前に必ず確認しておきましょう。
○ECサイト上でネットショップ運営をするうえで気を付けること
ネットショップ運営をする際には、扱う商品に問題がないかどうか、法的に取り扱い可能な商品かどうかなど、確認する事項が多数あります。さらにECサイトを経由してネットショップを運営する場合には、法的な側面だけでなくECサイトの規約にも従わなければなりません。
ECサイトではサービス向上や取り扱いの安全性を高めるといった観点から、独自で出店規約を定めているのが一般的です。そのため、「ECサイト上にネットショップを作りたい!」と考えている人は、自分の出品する商品が出店しようとしているECサイトの規約に抵触しないかどうかも確認しなければなりません。
大手のECサイト上に掲載されるためには出店審査のほか、取り扱う商品を販売するにあたって必要な営業許可や資格の提出などが必要です。審査に通らなかった場合には出店することはできないため、厳しい審査をくぐり抜けるために事前の準備が欠かせません。
個人が手軽に出品できるようなサイトでは審査なく販売することも可能ですが、出品するサイトによっては、
- 納品物がない商品(例えば、鑑定書の伴わない占いサービスなど)の取り扱い禁止
- 中古品販売の場合は必ずその旨を記載すること
- 根拠のない非科学的な表現を用いた商品の販売は認められない
といった個別の利用規定が定められているケースもありますので、よく確認しておきましょう。
○まとめ
「違反の商品をちょっとだけ販売しても問題ないだろう」「多数ある店舗の中で指摘を受けることはないだろう」といった安易な気持ちでショップ運営をすると、お客様の信頼を損ねるばかりか、利用停止やアカウント取り消しといった形でネットショップ運営そのものができなくなる場合あります。
ネットショップを運営していくのであれば、最低限の運営知識と規約・法律の順守は必須事項と言えるでしょう。