今やネットショップは誰もが気軽におこなえる販売ツールのひとつですが、店舗運営や集客力アップのためには店舗運営に関するノウハウの習得が欠かせません。
しかし店舗運営に関するノウハウは、初心者が一から学ぶにはハードルが高く、「どうやって情報収集すればよいかわからない」「なんだか難しそう」と感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ネットショップ運営初心者が最低限押さえておくべき知識をお伝えします。
目次:
ネットショップの特徴
- ネットショップとは?
- 実店舗との違いは?
ネットショップの開業に最低限必要なノウハウ
- インターネット環境の整備
- 販売商品のセレクト~掲載
- 決済方法と配送業者の選定
- ショッピングサイトの管理・更新
- 法律の知識
まとめ
○ネットショップの特徴
ネットショップは実店舗と同様、「商品を販売すること」がサービスの主軸ではありますが、お客様に商品を届けるまでの過程は大きく異なります。
そのためネットショップで商品販売をはじめるなら、まずはネットショップの特徴を知っておく必要があります。
●ネットショップとは?
ネットショップとは、インターネット上に商品を販売する店舗(=ウェブサイト)があり、商品の紹介や購入手続きなどのページで構成されるオンラインストアを指します。
購入希望者は商品紹介ページから欲しい商品を選び、購入ページに氏名や住所などの個人情報を入力、決済することで商品を購入することが可能となります。
決済方法は銀行振込のほか、配送業者による代引き、クレジット決済、電子マネーなどから選べ、いつでもどこでも手軽に買い物ができる点が魅力です。
●実店舗との違い
ネットショップと実店舗では、運営方法に大きな違いがあります。
例えば、
・商品を販売する「空間」
・イニシャルコスト
・ランニングコスト
・営業時間
・集客、接客方法
といった点です。
実際に商品を並べて陳列する実店舗では、販売スペースを確保するために店舗の賃貸契約や不動産購入の必要があります。そのため、敷金礼金や保証料の支払いといったイニシャルコストがかかるほか、月々の賃貸料金支払い(ランニングコスト)、営業時間中の光熱費や人件費なども考慮しなければなりません。
実店舗はコストが高いことに加え、店舗近隣の限られた地域のお客様しか集客することができないため、限定的な運営となります。
一方ネットショップは、楽天市場など人気のサイトに出店する場合にはまとまった資金が必要となる場合もありますが、初期費用をミニマムに抑えた開業も夢ではありません。スマートフォンやPC1台さえあれば誰でも簡単にショップが持てますし、ひとりでも十分に運営可能です。小規模であれば、従業員を雇う必要もありません。
またInstagramやFacebookなどのSNSやブログなどを利用して、ネットショップと連携すればより多くの人に情報を届けられるため、幅広いプロモーションが可能です。
ただし、リアルタイムでの受け答えやきめ細かな接客などは実店舗に劣る場合もあるため、AIチャットボットの導入や電話受付など、柔軟なサービス対応も求められます。
○ネットショップの開業に最低限必要なノウハウ
ネットショップの開業に必要な知識には次のようなものがあります。
- インターネット環境の整備
- 販売商品のセレクト~掲載
- 決済方法と配送業者の選定
- ショッピングサイトの管理・更新
- 法律の知識
誰でも手軽に出店できる点が魅力のネットショップですが、参入のための障壁が低い分、人気のショップになるのは至難の業です。
ここでは、「売れる」ネットショップになるために必要な、開業時の準備と知識について解説していきます。
●インターネット環境の整備
ネットショップ運営にあたり最初にやるべきことは、インターネット環境の整備です。スマートフォンからのテザリングや、フリーWI-FIを利用することも可能ですが、安定したネット環境維持やセキュリティ確保のために、できればプロバイダーと契約しましょう。
さらに、インターネット上に店舗を置くための「土地」となるレンタルサーバーを契約します。
レンタルサーバーには
・大規模向け専用サーバー
・小規模向け共有サーバー
のふたつがありますが、なるべく低コストではじめたい場合には小規模向けの共有サーバーを選ぶのがオススメ。店舗のURLとなるドメインも同タイミングで取得しておくと良いでしょう。
●商品のセレクト~掲載
ネット上に店舗が開設できたら、次は商品をセレクトし、撮影、掲載していく流れとなります。
選んだ商品をカメラで撮影し、サイトのデザインや構成を考えながら商品を配列します。サイトの第一印象はお客様の購買意欲を掻き立てる重要な要素になりますので、魅力的な写真やサイトデザインにすることがポイントです。
●決済方法と配送業者の選定
ネットショップ運営では会計システムも導入しなければなりません。
銀行振込、配送業者による代引き、クレジット決済など、多様な決済方法があることはお客様の選択肢を増やすことにも繋がります。
また配送業者・配送方法によって費用や到着日数も異なるため、各業者のサービス内容や料金表を比較はマスト。さらに「注文が入ったけれど梱包はどうしよう……」とならないよう、梱包方法も事前に確認しておきましょう。
●ショッピングサイトの管理・更新
ショッピングサイト自体の管理や更新ができていないサイトはお客様から敬遠される原因のひとつとなります。
定期的な商品の入れ替えや新着商品のアップなど、お客様目線に立ったショップ運営が重要です。複数店舗に同一商品を出店している場合には、「別のサイトで完売した商品が、このサイトでは出品されていたままになっていた!」なんてことにならないよう、正確な在庫表示も必要です。
●法律の知識
ネットショップを適正に運営するためには法律の知識も欠かせません。法律は「知らなかった」では済まされず、罰金や運営許可の取り消しなどに繋がる可能性もあります。
ネットショップをはじめるうえで最低限知っておくべき法律には、
・特定商取引法
インターネット上で商品を販売する場合に明記しなければいけない項目を規定
・景品表示法
誤解を招くような表示がなされているサービスや商品を規制
・古物営業法
中古品の買取・販売の許可
・食品衛生法
食品の販売に関する営業許可
などがあります。
特定の商品・サービスを扱う場合には、許可申請が必要なケースも存在します。
ネットショップをはじまる場合には必ず法律を確認し、目を通しておきましょう。
○まとめ
今回の記事では、ネットショップ運営に必要な最低限のノウハウについて解説しました。一見、難しく感じるネットショップ運営ですが、基本を理解すれば誰でも手軽に、ネット上に自分の店舗を構えることが可能です。
ぜひこの機会にネットショップの知識を学んでネットショップ運営にチャレンジしてみませんか?