さまざまなサービスが整備されていく中で、以前とは比べ物にならないほどネットショップ（ECサイト）の運営はかんたんになりました。サービス元から提供される最低限のチュートリアルを理解・実践し、商品さえ用意すれば、ショップ開設から販売までワンストップで可能となるのです。
ただ、開設したは良いものの、運営を「続けていく」のは大変です。商品の生産・値付け・発送・購入者への対応など、多くの細々した作業が積み重なります。
そこで重要になるのが、モチベーションを維持するための「目標」なのです。
目次：
運営を続けるための「目標」を立てよう！
売上目標／販売目標を立てる
将来的な目標、計画を立てる
まとめ
○運営を続けるための目標を立てよう！
ネットショップをはじめる動機は人によってさまざまです。「○○○万円稼いで、将来的には億万長者に！」と考える人もいれば、「ハンドメイドで作った商品を、いろんな人に届けたい！」と考える人、「副業感覚でお小遣いの足しに！」と考える人もいます。
そうした“はじめるうえでの動機”を、きちんとした目標に落とし込むことが、ネットショップ運営を成功に導くための第一段階といえます。
動機が曖昧で、ぼんやりとした状態で運営を続けていると、日々の作業にだんだんと疲弊してしまいます。絶対的なものでなくてかまいません。売上や販売数といった形で、達成すべき／達成したい目標を作り出すことが重要なのです。
○売上目標／販売目標を立てよう！
売上目標は、なるべく現実的な見込みをベースに立てる方が良いでしょう。
最低ラインとして「赤字を回避する」と決めてしまうのもひとつの手です。もちろん、開設当初にいきなりドカンと売上が上がることは少なく、広告費などで数ヶ月は赤字になってしまうかもしれません。しかし、年単位で大きな赤字を抱えてしまうのは不健全ですので、「月平均○○万円を売り上げる」など、事業計画は必ず策定しましょう。
もうひとつの指標としたいのが、販売数です。単価は商品・商材によってまちまちで、ひとつ売れればOKというハイリスク・ハイリターンの高額商品から、100個以上売れないと赤字、といった薄利多売のものまであります。
また、デジタルデータでもない限り、実際に生産・発送できる個数にも限りがあるので、その手間も考えたうえで、販売目標を策定しましょう。
○将来的な目標、計画を立てよう！
月単位、年単位の目標はショップを運営するうえで絶対的に必要な要素ですが、さらにプラスして考えていきたいのが、ネットショップを将来的にどのようなスケール（規模）で展開していくのか、という展望です。
ネットショップの規模を徐々に大きくしたいのか、ネットショップからオフラインショップ（実店舗）に発展させたいのか、小遣い稼ぎとしてのショップでよいのか――自分の将来的なライフスタイルを重ね合わせながら想像することで、運営のモチベーションも変わってくるはずです。
最初からきっちりとした目標を立てることに越したことはないですが、運営していく中で変化したり、新たに生まれたりすることがあります。そのときに、曖昧なままにとどめておくのではなく、明確なビジョンとして他人に提示できるくらい内容を固めておくと、おのずとネットショップとしての展開に道筋が見えるはずです。
○まとめ
今回は、ネットショップの運営を維持するために欠かせない、短期的な目標、長期的な目標を立てることの重要性について解説しました。
ネットショップでは、急に売上が伸びたり、ある一定の商品だけが売れたりすることもあります。それに一喜一憂してしまうのは人の性（さが）ですし、そういったタイミングを逃さない、臨機応変な対応も必要でしょう。
ですが、目標という大きな軸があれば、ここが勝負時かどうかの見極めがしやすくなるのです。そうした繰り返しの中で「続ける」ことのリターンが大きいことがわかれば、ネットショップ運営はよりおもしろくなるはずです。
みなさんも、それぞれの目標を立て、楽しくショップを運営していきましょう。
