最近、よく耳にするようになった「コアウェブバイタル」という言葉ですが、聞いたことはあっても詳しい意味はよくわからない方も多いのではないでしょうか？
今回は、コアウェブバイタルの意味と対策方法について解説します。ECサイトを運用されている方にはぜひ読んでいただきたい内容となっています。
コアウェブバイタルとは？
2022.12.28
目次
コアウェブバイタルとは？
Webサイトを閲覧している時、読み込みに時間がかかりストレスに感じた経験はありませんか？たとえサイトの内容や見た目が良くても、閲覧の度にストレスが生じてしまうとそのサイトを何度も見たいとは思えませんよね。
このようなWebサイトを通じたユーザー体験＝ユーザーエクスペリエンス（UX）の質を評価するための指標を、コアウェブバイタルといいます。この指標はGoogleにより2020年に発表され、2021年6月に導入されました。
重要な3つの要素
コアウェブバイタルに影響する要素は様々ありますが、その中でも特に重要な以下の3つの指標があります。
LCP（Largest Contentful Paint）
LCPは、ページ内で最も大きな画像や動画などのコンテンツが表示されるまでの読み込み時間を指します。読み込み開始から2.5秒未満でコンテンツが表示されることが望ましいとされています。
FID（First Input Delay）
FIDは、ユーザーがページ上で初めてクリックやタップなどの操作をした際の反応速度を指します。例えば、テキストリンクやダウンロードボタンをクリックした際の、操作を行ってから応答するまでの遅延時間が挙げられます。
画面のスクロールやズームはアニメーション動作とみなされるため、評価の対象にはなりません。理想的な遅延時間は100ミリ秒未満とされています。
CLS（Cumulative Layout Shift）
CLSは、ページの読み込み中に起こる予期しないレイアウトのずれを指します。レイアウトがいきなりずれることで、意図せず広告をタップしてしまったことがある方も多いのではないでしょうか？スコアは「ずれが生じた面積の割合 × 移動した距離の割合」によって計算され、スコアが0.1未満だと理想的と評価されます。
SEOにどのくらい関係する？
コアウェブバイタルの指標はGoogleの検索順位の表示に影響するとされていますが、実際にSEOへの影響はどの程度あるのでしょうか？
優れたページエクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページエクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります。
Googleの公表している情報によると、コアウェブバイタルの評価が低いと順位が落ちるというわけではなく、同じような内容のコンテンツが複数あった場合にコアウェブバイタルの評価が優れている方が優先されるようです。
どちらにせよ、ページのコンテンツの内容が優れていること＝ユーザーにとって分かりやすいことが最重要であることには変わりないですよね。表示速度やUI/UXの改善だけを行うのではなく、コンテンツ自体の質の向上にも力を入れましょう。
評価の確認方法
現状のコアウェブバイタルの評価は、Googleが提供しているツールを利用することによって確認することができます。
PageSpeed Insights（ページスピードインサイト）
PageSpeed Insightsは、WebサイトのURLを入力するだけでページの読み込み速度を測定してくれるツールです。Googleが無料で提供しており、モバイルとPCのどちらも測定が可能です。改善点も提示してくれるため、ページの改善に活かしましょう。
Googleサーチコンソール（Google Search Console）
Googleサーチコンソールは、Google検索でのWebサイトのパフォーマンスを分析するためのツールです。Google検索での掲載順位や検索クエリなどを確認することができるので、普段から利用されている方も多くいらっしゃると思います。
そんなGoogleサーチコンソールに「ウェブに関する主な指標」という項目があるのをご存じでしょうか？今回解説したコアウェブバイタルの3つの指標について、問題のあるページを自動でリストアップしてくれます。
まとめ
コアウェブバイタルはWebサイトにおいてとても重要な指標で、対策をすることにより様々な効果を得ることができます。SEO評価やユーザーエクスペリエンス（UX）が向上することにより、サイトの表示回数・クリック数の上昇や、サイトからの直帰率の改善を見込めます。
また、ECサイトにおいてはページ読み込み時間を少し短縮するだけでCV率が大幅に上昇することもあるようです。まずは先ほど挙げたツールを利用し、コアウェブバイタルの評価や改善点を確認してみましょう。
makeshopのEC運営代行サービスでは、コアウェブバイタル対策の代行も行っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
