ネットショップ(ECサイト)を運営する際には、自分のライフスタイルに合わせたプラットフォーム選びが重要です。本業にしたいのか、副業で良いのか、どれくらい時間が割けるのか、どんな商品を売るのか――。
加えて、ネットショップを運営するためのECプラットフォームは大きく分けて6種類も存在し、その中から任意でサービスを選択する必要があります。そのため、「どれを選べば良いかわからない」とお困りの人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、「ASP」という比較的初心者にも扱いやすいプラットフォームにスポットを当てて、「自分に合ったASPサイトの選び方」を紹介します。
目次:
そもそもASPってどういうもの?
ASPのメリット・デメリットは?
おすすめのASPをご紹介!
まとめ
○そもそもASPってどういうもの?
ASPは、「Application Service Provider」の略語です。ネットワーク上でソフトウェアやアプリケーションを利用するサービスや、そのサービスを提供するプロバイダーを意味します。
本来、ASPはネットショップだけに特化したサービスではなく、あらゆる分野のアプリケーションで利用可能なサービスです。
ネットショップ用のASPでは、カート機能や決済、配送など運営業務をおこなう際に必要不可欠な機能が備えられています。一からシステムを開発したり、ソフトを購入したりする必要がなく、すでに完成されたサービスを使用できることから、比較的時間や費用を抑えられる構築方法といえます。
○ASPのメリット・デメリットとは?
・主なメリット
- 初期費用が抑えられる
- 完成されたサービスを利用するため、ネットショップ初心者でも取り組みやすい
ゼロからネットショップをはじめる人にとって、ASPは最初に選択したいプラットフォームでしょう。無料からはじめられるだけでなく、あらかじめ備えられたサービスを使えることから、サイト運営に必要な機能やノウハウを身に付けるのに最適だからです。
特に、「副業にしたい」「作業に割ける時間やお金が少ない」という方には非常にオススメです。
・主なデメリット
- カスタマイズ性に乏しい
ネットショップ運営に慣れてきたら、「こんな機能がほしい」「ここを少し変えたい」といった希望が生まれるかと思います。しかし、ASPはある程度フォーマットが固まったサービスですので、大幅なカスタマイズが難しいというデメリットがあります。
ただし、サービスによっては運営元によるサポートを受けられるケースもあるため、サポート体制の有無は事前に確認しておきましょう。
○おすすめのASPをご紹介!
ASPには、無料のものと有料のものが存在します。今回は、その中から代表的なサービスをご紹介します。
・無料のASP
【BASE】
元SMAPの香取慎吾さんが出演するTVCMを、一度は見たことがあるという人も多いでしょう。ネットショップ向けASPの中で最も知名度の高いサービスではないでしょうか。
サイト作成はとてもカンタンで、SNSの新規アカウントを登録できるくらいのITリテラシーがあれば十分。有料ですが、デザインテーマも多数取り揃えられているので、手軽にデザイン性の高いサイトを作成することができます。基本使用料金は無料で、売上から手数料が引かれるシステムになっています。
シンプルなサイト構成となっているため、自作の1点ものを販売したい人や、形のないサービスを提供したいという人にも向いています。
【STORES.JP】
無料ASP界の二大巨頭として、ことあるごとにBASEと比較されるのが、このSTORES。最大の魅力は、さまざまなアプリと連携させられるということでしょう。
たとえば、株式会社ZOZOが運営するファッションコーディネートアプリ「WEAR」との連携。ファッション系SNSとして若者の間で確固たる地位を築いているWEARは、ストアオーナーにとって重要な販促ツールとなり得ます。Instagramとの連携も可能で、投稿写真を利用したマーケティングやプロモーションにも便利です。
・有料のASP
【makeshop byGMO】
デフォルトで651個もの機能が搭載されており、作成から運営、集客までをワンストップで運用することができるプラットフォームです。デザインを自由にカスタマイズすることもでき、将来的に自社オリジナルのネットショップを開設したい人におすすめサービスです。
また、makeshopは独自の集客サービスに定評があり、利用者の平均売上が136%向上したという実績も誇ります。
有料サービスだけに固定費がかかりますが、自由度の高さはなんといっても魅力。ある程度運営のスキルやノウハウが身に付くと、さらにやりがいのあるサービスとなっています。
ネッショップ運営を事業として拡大させたい気持ちがある人は、こちらでスタートしても良いのではないでしょうか。
○まとめ
今回は、6種類あるECプラットフォームの中から、ASPにスポットライトを当ててご紹介しました。今回取り上げたサービスは、どれも一長一短があり、どのサービスを利用すれば良いかは事前にしっかりと考えておく必要があります。
しかし、どうしても決められないという人は、ECサイトの運営代行を使うという裏技もあります。運営代行なら、プラッフォーム選びだけでなく、バックエンドの作業も任せることができ、負担が大幅に軽減できます。