日々のルーティン業務に追われていると、新たな施策を考える時間も、訪問者や注文者におもてなしの心を持つ余裕もなくなってしまうが怖いところ。売上が伸びている時期は良いですが、「忙しいのに売上が伸びない」という悪循環に陥ることも……。
どうしても手が足りなくなったとき、ネットショップの運営仲間=スタッフを増やすのはいかがでしょうか?日々の忙しさも、売上の低迷も、単純に人手が足りないだけかもしれません。
ここではネットショップのスタッフの選び方をご紹介します。
目次:
ネットショップの業務は大きく分けるとふたつ
- 作業量は多いがパターン化できる業務
- ネットショップの未来を創造する業務
ネットショップの運営仲間の選び方
- スタッフのポジションを考える
- 採用 or 外注
- 違ったスキルを持つスタッフを組み合わせる
- 人材育成も視野に入れる
まとめ
○ネットショップの業務は大きく分けるとふたつ
ネットショップの業務は次のどちらかに分類されます。
- 作業量は多いがパターン化できる業務
- ネットショップの未来を創造する業務
スタッフを増やすなら、どちらかの業務に特化した人材を選ぶのが得策です。まずはそれぞれどういった業務なのかを見ていきましょう。
●作業量は多いがパターン化できる業務
ネットショップ運営で「忙しい」と感じる理由は、作業量の多い業務が毎日(定期的に)発生するためです。
- 仕入れ・仕分け
- 商品撮影
- 商品登録
- 梱包・発送
- 伝票作成
撮影や商品登録は取り扱う商品数が多いほど業務量が増えますし、梱包・発送作業はほぼ毎日おこなわなければいけません。
ただ、確かに作業量は多いものの、どれもパターン化できるのが特徴。パターン化してしまえば、自分以外の人にそのまま委託できます。
●ネットショップの未来を創造する業務
ネットショップの未来を創造する業務とは、主に調べたり考えたりする業務のこと。
- 商品のリサーチ
- 仕入れの交渉
- ショップの設計・デザイン
- プロモーションの企画
- 分析・改善
ルーティン業務だけでネットショップは回るものの、売上アップや規模拡大はできません。ネットショップの未来を切り拓くには上記の業務が必要なのです。
しっかりと頭を使う業務なので、ある程度知識や経験を持っている人材が適していますが、オーナー自身がおこなうことも多いです。
○ネットショップの運営仲間の選び方
仲間選びには「この人と一緒に仕事したら楽しそう」というフィーリングも大事ですが、まず優先すべきはネットショップが滞りなく回るかどうか。ここではスタッフの選び方をご紹介しましょう。
●スタッフのポジションを考える
ミスマッチを防ぐために、自分が対応できる業務範囲と募集するスタッフのポジションを考えましょう。
たとえば自分がリサーチやプロモーション企画、商品の撮影ができるのであれば、それ以外の業務を補完するスタッフを探します。
- 商品登録や注文の対応をする事務員
- 梱包・発送作業をする作業者
- 売上票やお金の管理をする経理
といった具合に、自分と他のスタッフとの役割分担ができるのが理想的です。
●違ったスキルを持つスタッフを組み合わせる
採用時には、それぞれが違ったスキルを持つスタッフを組み合わせていきましょう。
- Aさんはコツコツ作業が得意
- Bさんは素早く梱包ができる
- Cさんは仕事が丁寧
一見するとみんな個性があるように見えますが、じつは全員、事務作業・梱包作業向けのスタッフ。この中に写真撮影やデザインができる人、お金を計算できる人、分析できる人はいません。
- Aさんはコツコツ作業が得意 → 事務作業・梱包作業
- Bさんはセンスがある → 写真撮影・サイトデザイン
- Cさんは計算や分析が早い → 経理兼アナリスト
それぞれ違ったスキルを持っていれば、ネットショップ運営もスムーズに回ります。
●採用 or 外注
スタッフを増やすときに課題となるのが、社内に採用するか、外注するか。
採用すると毎月のランニングコストはかかりますが、業務に専念してもらえます。必要な業務だけ外注してコストを抑えるという手もありますが、少なからずトラブルが起きやすいです。
どちらを選ぶべきかは、ネットショップの規模の大きさやどれだけ人手が足りないかによります。
規模が大きく業務量も多い場合には、多少コストをかけてでも専任の担当者を雇った方がいいでしょう。一部の業務だけが滞っているなら、その業務だけ外注してもかまいません。
どちらか一方のやり方に囚われずに、そのときの状況に応じて柔軟に対応しましょう。
●人材育成も視野に入れる
能力の高い人材がやって来てくれるに越したことはありませんが、そんな人材が見つかることはそうそうないですよね。人材育成も視野に入れた採用を進めるといいでしょう。
スタッフが何度も入れ替わるより、ひとりが何年も勤めながら能力を伸ばしていく方が、時間的・事務的・金銭的コストを低く抑えられます。
しかし、人材育成をするならオーナー自身が直接、教えなければなりません。そのため、オーナー自身が撮影から企画から分析までひと通りの業務を経験し、幅広い知識を身に付けておきましょう。
○まとめ
ネットショップを大きくするなら、人手不足は避けては通れない道。スタッフを雇えばその分コストはかかりますが、それ以上に売上アップにつながります!
そしてスタッフを選ぶときには、フィーリングだけでなく「ネットショップ運営を回せるか?」を重点を置くと良いでしょう。違ったスキルを持つ個性豊かなスタッフを雇えば、それぞれが能力を最大に活かし、貢献してくれるはずです。